■第二次世界大戦下、米国は日本人だけ人種差別に基づく強制収容所をアリゾナの砂漠に設置しました。
その絶望的な環境に於いて、芸術とは無縁の市井の日系米国人が様々な美術作品を作っていました。
その作品は、今年スミソニアン博物館で展示され、それらの仏壇・彫刻・アクセサリーなどの工芸品が、無限の想像力を観るものに衝撃をもたらし、現在、東京芸術大学美術館で12月9日まで開催されています。
それらは、つくる為の材料を自由に入手して作られたものではなく、強制収容所周辺で拾った朽ちた木材だったり、砂漠で見つけた貝殻や使い古した歯ブラシなどの日用品などを再利用した作品群です。
来日する度に、京都で作品のイメージ用に伝統的な和風小間物などを、大型トラック一杯に買い集めていたことで話題になっていたイヴ・サンローランは、日本人の遺伝子には芸術が組み込まれていると喝破したように、それら日系米国人の作品は観るものに感動を与えます。
中でも丸太を彫って作った仏壇は、先祖を敬う日本人の精神性が遺憾なく発揮されています。
今、日本人の精神性が揺らいでいるときだからこそ、それらを観ることによって不撓不屈の精神を学べると思っております。
愛国活動に忙殺されていらっしゃる皆様方も、日常的に鑑賞する美術展とは違った計り知れないエネルギーをいただけると思っておりますので、是非、上野の森へ足を運ばれることをお勧めいたします。
※ ジャーナリスト水間政憲;ネットだけ転載フリー《http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/》
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